KYOTO PLATEAU HACK 2025
- 主催: 京都産業大学・京都市
- 運営: CraftStadium
- 開催形式: 対面・短期集中型ハッカソン
- 対象: 学生・情報系を中心とした若手エンジニア
- 開催期間: 2日間(2025年12月13日〜14日)
自治体が抱えるPLATEAUハッカソン運営の課題
京都市では3D都市モデル(PLATEAU)の普及活動の一環として、3年にわたりハッカソンを開催してきました。PLATEAUハッカソン開催の経緯には2つの背景があります。
1つ目は、行政では思い付かない自由な発想でPLATEAUを使った面白く実効性のあるアイデアが生まれることへの期待。2つ目は、ものづくりの楽しさ——熱量、高揚感、参加者同士の一体感を通じて、今後もPLATEAUを知り・活用してもらうためのネットワークを形成すること。
「最終的には3D都市モデルが当然に使われているという社会を目指したい。一般の方が使っているツールが3D都市モデルをベースに作られたものであったり、企業や研究者も使いこなしている。近い将来ではないかもしれませんが、一歩ずつ、まずは知ってもらう・使ってもらうことが大事です。」
——京都市役所 担当者
ハンズオンという手段もよいですが、「触って終わり」ではない、自身のアイデアをもとにものをつくりあげる体験、それに伴う感動・参加者の一体感を重視し、ハッカソン形式が選ばれました。
今回のハッカソンで重視したこと
今回は特に3つのポイントが重視されました。
- アイデアを形にする場の創出: 京都産業大学で実施した学生アイデアソンで生まれたアイデアが「アイデアだけで終わるのはもったいない」。それを実際に形にする場所が必要でした。
- 次世代への普及: これからの社会を担っていく若い世代にPLATEAUを使ってもらうこと。
- 新しい参加者層の開拓: 学生や情報系の人たちに、PLATEAUハッカソンへ参加してもらうことへの期待。

CoPalette(CraftStadium)の運営で良かった点
地元スタートアップであるCoPaletteとの協働には、いくつかの重要な利点がありました。
- 地域に根ざした事業者: 京都のスタートアップ支援拠点で育った企業であること
- テックコミュニティとの接続: 京都市役所が直接つながれていなかったテックコミュニティとのネットワークを持っていること
- 実践的な経験: ハッカソンの参加・主催・運営・メンター全ての経験を持つチーム
- 継続性: 主催者も運営者も参加者も地域で完結できている体制
京都市役所担当者も、地域で完結できるネットワークの継続性を高く評価しています。
CraftStadiumの提供内容
事前技術サポートとして、PLATEAU初心者の参加者向けに技術記事5本を事前に配信。PLATEAUに馴染みがない参加者が短期集中型のハッカソンで全速力で取り組み、作品のレベルも高いものとなったのは、この事前準備によるところが大きいです。
当日の運営では予期しないアクシデントにも迅速に対応し、参加者の開発時間を最大限確保する柔軟な運営体制が機能しました。
成果と評価
参加者27名が2日間で成果物を完成させました。
PLATEAUを初めて触る参加者も多い中、どのチームも——即席で組まれたチームであっても——良い雰囲気で2日間を過ごしました。この空気感は、参加者アンケートの高い満足度にもあらわれています。
生まれた作品の中では、行政にはない学生・若者の視点が特に印象的でした。AIを活用してスピーディーに開発を進める姿など、新しい世代ならではのアプローチが見られました。
「開発期間が限られた短期決戦の中で、学生中心にこれだけの作品が生まれたことに、時代の変化を肌で感じた。生成AIの活用もあるだろうが、短期間でクオリティを高める力は、これからの世代に求められる力そのものだ。」
——京都産業大学 平井重行教授
今後の展望
京都市としても、産官学の多様な主体による継続的な展開を期待しています。
PLATEAUの普及には、コミュニティ活動の継続が鍵です。ハッカソンを通じて形成されたつながりを活かし、3D都市モデルが市民に広く使われる未来を目指しています。
※担当者の見解に基づくものであり、自治体の公式見解ではありません。



